風邪で糖尿病が悪化! 風邪が原因で血糖値が上昇
冬になると空気が乾燥して風邪がはやり始めます。実は糖尿病患者の方はこの風邪が原因で糖尿病が悪化してしまう事も・・・。
こちらでは、風邪で糖尿病が悪化! 風邪が原因で血糖値が上昇という情報を紹介します。
風邪が原因で血糖値が上昇
人の体は風邪をひいてしまうと実は血糖値を上げてしまいます。この風邪による高血糖は一時的なものであり健康な方であれば問題ありません。しかし、常に血糖値が高い糖尿病患者では危険な状態を引き起こすきっかけになってしまいます。
何故、風邪が原因で血糖値があがってしまうのかというと、風邪を撃退するまでの期間を生き残るために力を保持しなければならないからです。つまり、風邪をひいても倒れないように、血糖値を引き上げているわけですね。
しかし、この際の血糖値あげ方は、免疫ホルモンが活動的になり、血糖値を下げるための唯一のホルモンであるインスリンの効力を下げてしまうものなんです。そのため、インスリン抵抗性がより低くなってしまう原因となってしまうのです。
このような状態が続いてしまうと、インスリン抵抗性が上がり続けてしまい、いざ血糖値を下げようとすると大量のインスリンを分泌が必要になってしまいます。これではいずれ、インスリン分泌を担う膵臓が破壊されてしまい、糖尿病の悪化を招いてしまいます。
糖尿病患者は風邪をひきやすく治りにくい
さらに、実は糖尿病患者は、免疫力が極端に下がっており、風邪をひきやすく、治りにくいのです。そのため、常時風邪をひいているような状態になってしまい、常に血糖値が高まってしまう事になってしまいます。
何故糖尿病で免疫力が何故下がってしまうのかというと、常に高血糖な状態では、免疫の攻撃を担当する好中球が分裂できずに減ってしまっていくのです。そのため、感染症に晒されてしまった際に、抵抗できなくなってしまっているわけです。
ちなみに、風邪をひいた時だけ高血糖になるのであれば問題とはなりません。病原菌と戦う前に好中球の戦力がそろっていればいいわけです。
そして、風邪をひいた際に頼りになる薬ですが、糖尿病患者では制限されてしまいます。というのも。風邪薬の中には血糖値を大幅に上げてしまう成分が含まれており、これにより、糖尿病が悪化してしまうこともあるからです。
糖尿病患者の方で風邪をひいてしまった場合には、必ず市販の薬などを使わずに、病院で処方された薬を使うようにしましょう。