運動が糖尿病予防になる理由 糖尿病の改善には運動療法が必要です!
糖尿病は、運動で予防と改善ができると言われています。でもなぜ、おしっこに糖分が下りてくる糖尿病と運動が関係しているのか知らない方も多いのではないでしょうか?
こちらでは、運動が糖尿病予防になる理由 糖尿病の改善には運動療法が必要です!という情報を紹介していきます。
糖尿病は血糖値がコントロールできなくなる病気
糖尿病は、その病名から、ただおしっこが甘くなってしまう病気だと勘違いしている方が多いようです。しかし実際のところは、糖尿病は、高血糖で高血圧な状態によって引き起こさせる血液と血管の病気です。
そもそも、糖尿病は炭水化物や糖分の摂りすぎにより、血液中のブドウ糖の量が増えドロドロになり、血管が詰まってしまう事で引き起こされています。
例えば、糖尿病の症状の1つであるおしっこが甘くなってしまうという症状。これは、血液を濾しておしっこを作る臓器である腎臓の毛細血管の塊である糸球体が、ドロドロの血液により詰まってしまい破れてしまう事で引き起こされています。
また、目の毛細血管が詰まって破れて出血してしまい、網膜剥離を引き起こしてしまう糖尿病網膜症や、足の血管と神経が詰まることでケガの治りが悪くなり壊疽を引き起こし、足の切断を余儀なくされる糖尿病足病変など、糖尿病は血管障害により様々な合併症を引き起こしてしまいます。
そして、血糖値が高い状態が続いてしまうと、血糖値を下げる唯一のホルモンであるインスリンに対して耐性ができるインスリン抵抗性を得てしまいます。これによりインスリンは無理やり過剰に分泌されるようになり、いずれインスリン分泌機能が壊れて血糖値のコントロールができなくなってしまいます。
このような糖尿病を予防、改善していくためには、血糖値を下げて血圧を下げ、血管障害を改善していくほかありません。そして、血糖値を下げる方法の1つが、運動なのです。
運動で血糖値を下げて糖尿病を予防・改善
糖尿病を予防・改善するためには運動をすることが推奨されています。それは、運動で血液中の糖分をエネルギーとして消費し、血糖値を下げることができるからです。
よくある話ですが、ダイエットでは運動は20分以上しない脂肪は減らないよ!なんて言われていますよね。その理由は、運動し始めの20分の間は血液中の糖分がエネルギーとして消費されているからなんです。
糖尿病を予防・改善する目的で運動する場合は、血糖値が上がるタイミングである食後から1~2時間後に行うように指導されます。食後の血糖値は上昇幅を下げることにより、インスリンが正常に働くようになり、血糖値をコントロール取り戻すことができるからです。
糖尿病を予防する運動は有酸素運動です。ジョギング、ウォーキング、スイミング、サイクリングなどを、息が上がる程度上がる程度の強度で、30分は継続して行うようにしましょう。ダイエットにもなり、より一層糖尿病を予防することができますよ。
そして、この運動は継続して週3~5回行う必要があります。途中辞めしないためにも、運動が辛いと感じるようであれば、強度を落としましょう。何より、継続していれば、達成感と貪欲さも湧いてきて、勝手に運動強度も上がってくるようになります!