糖尿病の皮膚に出る症状 アトピーや肌荒れは糖尿病のサインかも?
普段から肌荒れやアトピーでお困りの方は、腎臓などの循環器の効率が落ちて免疫系統が壊れてしまっている可能性があります。
そして免疫力が下がる病気が糖尿病です。もしかすると、あなたのアトピーや肌荒れは糖尿病のサインかもしれません。
こちらでは、糖尿病の皮膚に出る症状 アトピーや肌荒れは糖尿病のサインかも?という情報を紹介していきます。
免疫力を落としてしまう糖尿病
免疫は、体の免疫ホルモンの分泌によって制御されており、バイキンや細菌、アレルゲンなどの肌荒れやアトピーの原因であるたんぱく質を攻撃し、体内から追い出す役割をもっています。
そして、この免疫ホルモンが分泌される臓器が腎臓です。しかし、糖尿病にかかってしまうと、腎臓の働きが弱まってしまい、免疫ホルモンの生成のコントロールが行われなくなります。
そのため、糖尿病の初期症状では、体の免疫のバランスが崩れてしまいます。また、反応しなくても良いタンパク質にアレルギーを発症したり、炎症がなかなか収まらないといったアレルギーを発症することもあります。
重度の糖尿病になってしまうと、今度は腎臓はまったく免疫ホルモンの生成が行われなくなってしまいます。そうなってしまえば、感染症にかかりっぱなしの生活です・・・。
1つの傷がまったく治らならず壊死というような事になってしまい、最終的には切断、欠損という事になってしまいます。そうなる前に、免疫系統の異常を感じたら糖尿病もチェックしておきましょう。
糖尿病で引き起こされる足の感染症
糖尿病の皮膚に出る症状として一番多いものが、足の感染症です。特に水虫を引き起こす白癬菌には気を付けなければなりません。
この水虫は、通常の人であれば免疫によってある程度感染を防ぐことができます。しかし、免疫力の無い糖尿病患者の体は、免疫によって攻撃されないため、水虫にとってまさに楽園。そのため、重度の糖尿病患者の多くは白癬菌を保菌しています。
この水虫を引き起こす白癬菌はカビの一種で、角質層に巣食い繁殖します。特に蒸れた足で繁殖するため、靴を履いたままの生活が多い人ほど重症になってしまいます。そのため常時靴を履いて仕事をしている方も、たまには靴を脱いで湿気をとる事をお勧めします。
感染経路は、水虫の繁殖していた角質が剥がれ落ちた際、他の人が踏みつけてしまったというのが主なもの。水虫の人が使った後のスリッパや布団、温泉などが危険な場所です。
重度の糖尿病の場合、この水虫が原因で足の切断まで至る可能性があります。というのも、傷の治りが悪くなった糖尿病では、水虫の炎症が壊死に繋がり、皮膚の細胞がどんどん腐っていってしまうからです。
そのため、重度の糖尿病患者では、皮膚が壊死する前に、感染症を治さなければなりません。何か皮膚の異常を感じた時には、すぐにでもお医者様に見てもらいましょう。
糖尿病で引き起こされる股間の感染症
糖尿病の皮膚の症状として次に多いものが、股間の痒みや湿疹です。そして糖尿病で股間の痒みをを引き起こすものが、カンジダ。
カンジダは性交渉でうつる性病と考えている方が多いでしょう。しかし、カンジタウィルスは誰の体にも存在する常在菌!普段は免疫によってカンジダウィルスの繁殖が防がれているだけなんです!
そして、免疫力の無い糖尿病の体では、カンジダウィルスの繁殖を止める事ができません。そのため、股間の痒みが止まらず悩んでいた方もいるのではないでしょうか。
また、糖尿病患者の尿は、糖分が下りてきているのも、カンジダウィルスの繁殖を促します。パンツに付着した尿の糖分を餌に繁殖が進んでしてしまうと、太ももや性器の中まで炎症が進んでしまう事になります。
まぁ足とは違い、放置していてもさすがに切断とまではいきません。しかし糖尿病の上に、股間が痒いという症状はみっともなくて情けない話。できる限り早く泌尿器科や皮膚科でお薬を処方してもらいましょう。