糖尿病の手足の痺れに注意 その手足の痺れは糖尿病神経障害かも?
糖尿病になってしまうと、手足の痺れといった症状があります。この手足のしびれはどうして引き起こされるのでしょうか?
こちらでは、糖尿病の手足の痺れに注意 その手足の痺れは糖尿病神経障害かも?という情報を紹介します。
手足の痺れの原因は糖尿病神経障害かも?
糖尿病になってしまうと、高血圧や高血糖により、血管が塞がれてしまう梗塞を引き起こしてしまいます。この血管の梗塞により、腎臓内の毛細血管が詰まってしまう腎症や、目の毛細血管が破れてカサブタと一緒に網膜が剥がれてしまう糖尿病網膜症をなど、糖尿病の合併症を引き起こしてしまいます。
そんな恐ろしい糖尿病の合併症の中でも手足の痺れやマヒを引き起こすものが、糖尿病神経障害です。この糖尿病神経障害は、血管が詰まってしまう事で、手足などの末端に血液が送られなくなり、徐々に細胞や神経が死滅していく病気です。
この糖尿病神経障害の初期症状は、手足の軽い痺れです。最初の内はたまにくる痺れといった軽い症状で、見逃しがちですが、次第に痺れがマヒに変わり、常に症状が現れるようになってしまいます。
この痺れの程度は、軽くジンジンする程度の軽いものから、正座をしたあとの激しい痺れ、正座をし過ぎた後の感覚がなくなるほどのマヒなど、段階を踏んでひどくなっていきます。
特に最後の感覚がなくなるほどの状態では、痛みを感じる事も出来ず、ケガをしてもわからないなんて状態になってしまいます。そして、この痛みがわからないという事が原因で、足のケガを放置してしまい、糖尿病での壊死や壊疽、切断といったリスクが増えてしまうんです。
糖尿病神経障害が悪化すると手足の切断リスクも
痛みが無いというのは羨ましい事だと思われがちですが、実際にはケガをしても痛みが無いためわからず、放置して悪化してしまうという事になってしまいます。糖尿病患者では、さらに免疫力が低下、傷の治りが悪化していますので、より一層危険な状態です。
特に糖尿病神経障害が足に出てしまった場合、傷、ケガ、火傷により一層注意しなければなりません。というのも、足はソックスや靴で常に隠れている場所であり、痛みが無い糖尿病患者では注意しなければケガをしたことにすら気づけないのです。
そして、ケガをした足を放置したままにしていると、水虫を引き起こす白癬菌や黄色ブドウ球菌によって感染症が引き起こされてしまいます。この状態を放置していると、どんどん感染症が広がっていき、ついには壊死や壊疽を引き起こしてしまうのです。
一度、壊疽や壊死を引き起こしてしまうと、その部分はおそらくもう2度と治る事はないでしょう。さらに放置していては壊疽毒素が身体に回ってしまい死亡してしまう事も・・・。
そのため、壊疽や壊死をしたところは切断手術を受けるほかないのですが、免疫力の無い糖尿病患者では、手術後の傷が癒える事が保証できないため、切断手術すら断られてしまう事も・・・。
このような切断リスクを引き起こさないためにも、必ず糖尿病の方は、手足の傷を確認するように習慣づけしておきましょう。そして、糖尿病の症状が軽い内に、運動療法と食事療法を継続して行い、糖尿病の悪化を防ぎましょう!