糖尿病で尿が泡立つ理由 なかなか泡が消えないおしっこには要注意
毎朝の排尿の際に尿が泡立っているなんてことありませんか?実は、糖尿病の初期症状では、尿が泡立つという症状が出てくるようになるんです。
こちらでは糖尿病で尿が泡立つ理由 なかなか泡が消えないおしっこおしっこには要注意という情報を紹介します。
尿の泡立ちは糖尿病の初期症状
糖尿病の初期症状として1番認知されているものといえば、尿の泡立ちです。なんだか最近おしっこが妙に泡立つなんてことはありませんか?このような泡立つおしっこの症状はは糖尿病の初期症状であることが多いので気を付ける必要があります。
とはいえ、尿はそもそも泡立ちやすいものであり、特に排尿の際勢いよく出してしまう方では、おしっこが泡立つことが当たり前なんてこともあります。しかし、糖尿病の尿の泡立ちは、通常の尿の泡立ちとは決定的に違うものなのです。
糖尿病が原因の尿が泡立つ場合、尿に含まれる糖分が表面張力を発生させてしまい、尿の泡の力を強くしてしまっています。そのため、通常であれば尿の泡がすぐ消えるのに対して、糖尿病の尿の泡は時間がたっても消えることが無く、泡を維持し続けています。
このような糖尿病の泡立ちでは、トイレを流しても泡が消えずに残り続けてしまいます。毎日の排尿の際、泡が残り続けている方は一度病院で血液検査、尿検査を受ける事をお勧めします。
尿の泡立ちは糖尿病で腎臓機能が低下して引き起こされている
糖尿病による尿の泡立ちは、糖尿病による腎臓の機能低下によって引き起こされています。では、いったいどうして糖尿病で腎臓機能が低下してしまうのでしょうか。
腎臓は血液からブドウ糖などの栄養素を濾しとり体内に再吸収し、不必要な老廃物を尿として排出するろ過機能を持っています。この際、主に活躍するのは、腎臓内にある糸球体という毛細血管の塊で、糸球体に血液を通すことで血液のろ過が行われているわけです。
しかし、糖尿病によって高血圧、高血糖な状態が続いてしまえば、この糸球体に必要以上の負荷がかかってしまいます。というのも、血液をろ過する際にブドウ糖が糸球体に詰まってしまい、血液が流れなくなってしまうのです。
このように詰まってしまった糸球体はいずれ破れてしまい、糖やタンパク質が漏れ出してしまうようになってしまいます。その結果、尿に糖やタンパク質が降りてしまい、尿の泡立ちが発生してしまうわけです。
ですので、尿に糖やタンパク質が下りてきているという事は、すでに腎臓機能が低下しています。毎回尿が泡立つようであれば、おそらく糸球体の50%ほどはすでに壊れてしまっています。
糖尿病による尿の泡立ちが気になるのであれば、すぐにでも病院で血液検査、尿検査を受けましょう。糖尿病の治療が早ければ早いほど食事制限や運動療法が軽くて済み、クオリティオブライフを維持する事ができます。